『未真名市素描』予告
どんな小説を書いているか、の一例として予告です。
【予告】
―—沖縄で核テロが勃発し、海の向こうで半島が統一された、五分後の未来。
日本海沿いの政令指定都市・未真名市を舞台に、物語の幕は上がる。
「……17年前、沖縄、偽装核、『ネクタール』、HW。今言った言葉の中で一つでも思いつくものがあったら言え。安心しろ、全部話すまでは絶対に殺さない」
恩人の死の真相を探るため、犯罪者コミュニティに身を投じる少年、相良龍一。
「犯罪の完全な予測なんて不可能だと思うの?逆に聞きたい。どうしてそう思うの?」
『この世のすべての犯罪を予測あるいは制御する』という奇妙な妄想に憑かれた少女、瀬川夏姫。
「お前の本当の罪は人を殺したことじゃない――けだものの子の分際で、人の世に間違って生まれたけだものの子の分際で、真っ当な人間のふりをしようとしたことだ」
〈犯罪のインストラクター〉を名乗る男、望月崇。
「私の血は金であり、図形であり、数式であり、あるいはその全てです。であれば、命を金で買えて、あるいは金を命で買えて、何の不都合があるのでしょう?」
祖父の忌まわしき遺産と刺し違えるためだけに生きる若き財閥当主、高塔百合子。
彼ら彼女らが集う時、軍と企業と犯罪結社の一大ワンダーランドを苗床に、巨大な陰謀が動き出す。
『未真名市素描』不定期連載中
乞うご期待
他にも幾つか構想はありますが、随時公開していきます。お楽しみに。